FC東京MF高萩洋次郎(30)が16日、日本代表に復帰した。13年の東アジア杯韓国大会以来4年ぶりの選出で、海外組も含めたフルメンバーの代表への選出は初めて。

 小平グラウンドでの練習後に吉報が届き「光栄です。しっかり戦い、チームのためにプレーしたい」と話した。

 前回の代表後はウエスタンシドニー、FCソウルを渡り歩いて海外修行。「今まで見られることがなかった。(今季から)日本に戻ってきたことで、見てもらえたのかな」。W杯ロシア大会アジア最終予選の大一番、敵地UAE戦で抜てきされたが「まだテストされている段階だと思うので」と冷静に受け止めた。

 東京では今季のリーグ3試合とルヴァン杯1試合にすべて先発。広島時代は2シャドーの一角として攻撃的な役割を担ったが、Jリーグにはボランチとして復帰。予測や球際の強さなど守備面が向上したことで、ハリルホジッチ監督の目に留まったとみられる。長短のパスで組み立てる展開力も健在。司令塔として大型補強の東京を操っていることも高評価につながった。

 東京からはDF森重真人(29)とGK林彰洋(29)も選ばれた。森重は「アジア予選で、また日本が負けるわけにいかない。プライドを持って戦いたい」。林は「最後方からチームを盛り上げたい。まとまりあるチームにできるように、率先して自分の力を出していきたい」と抱負を語った。