U-22日本代表が、パリオリンピック(五輪)1次予選を兼ねているU-23AFCアジアカップ(アジア杯)の初戦で、同パキスタン代表と対戦し、エースFW細谷真大(22)の2得点などで白星発進した。

パリへの第1歩を大勝で飾った。口火を切ったのは、DF鈴木海音(21)。入念に準備を重ね、大岩剛監督が「武器」と語るセットプレーからだった。

前半12分、コーナーキックから鈴木が合わせて先制。同44分にもMF三戸舜介(20)が追加点を奪い、同ロスタイム2分にも細谷が左足ボレーを決めて、点差を広げた。試合前に「ストライカーとしての仕事を全うしたい」と語っていた細谷が有言実行の活躍をみせた。

3-0となっても日本は攻撃の手を緩めない。引いて守らないパキスタンの空いたスペースを付き、後半4分、13分と立て続けにMF松木玖生(20)がPK獲得。細谷とMF藤田譲瑠チマ(21)が冷静に沈め、最後は同19分に三戸がこの日2点目を上げて試合を決めた。

U-20ワールドカップ世代から飛び級で選出されている松木は、得点こそなかったものの、三戸の1点目のアシストなど、4得点に絡む活躍をみせた。

日本は最後まで主導権を握り、気温35度、湿度75%超の過酷な環境で、危なげなく勝利を収めた。次は9日(日本時間10日)に第2戦パレスチナと戦う。

U-23アジア杯予選は11組に分かれて分散開催され、日本はパキスタン、パレスチナ、バーレーンと同組になり、中2日での3連戦となる。各組1位と、2位の上位4チームが五輪最終予選を兼ねた来年4月からカタールで行われるアジア杯に出場する。アジア3位までが五輪出場権を獲得し、4位はアフリカ勢とのプレーオフに回る。

スターティングメンバーは以下の通り

▽GK

1鈴木彩艶(シントトロイデン)

▽DF

2内野貴史(デュッセルドルフ)

3西尾隆矢(セレッソ大阪)

4鈴木海音(ジュビロ磐田)

21大畑歩夢(浦和レッズ)

▽MF

8藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)

14三戸舜介(アルビレックス新潟)

16松木玖生(FC東京)

18斉藤光毅(ロッテルダム)

20山田楓喜(京都サンガF.C.)

▽FW

11細谷真大(柏レイソル)