なでしこジャパンの佐々木則夫監督(54)が25日、日本記者クラブで会見に臨んだ。5位に終わったアルガルベ杯を振り返り、15年カナダW杯、16年リオデジャネイロ五輪へ向けた強化方針について語った。

 アルガルベ杯では、これまで「蹴って、走って、当たって」というチームだったデンマークですら、パスをつなぎ、ボールを動かす「なでしこ戦術」を使ってきた。佐々木監督は「我々はもっと今のプレーの精度を高め、いろんな特長のある選手を養成、起用していかないと」と話した。

 佐々木監督は国際大会でも通用する要素を持つ選手としてMF田中陽子(INAC神戸)DF加戸由佳(岡山湯郷)MF山崎円美(新潟)FW田中美南(日テレ)らの名前を挙げる一方、「ノルウェーやドイツなど諸外国で、日本の若手より明らかにレベルが高い若手が発掘されている」と断言。若いなでしこの奮起に期待した。