ザックジャパンが「黄金の翼」からのゴールで9月から始まるW杯アジア3次予選に向けて弾みをつける。アルベルト・ザッケローニ監督(58)は4日の練習で3-4-3の攻撃面を徹底指導。右MFのクロスを左FW、左MFのクロスを右FWが決める必勝パターンを確認した。

 7日のキリン杯チェコ戦では右MFに内田、左MFに長友、右FWは本田、左FWには岡崎が先発することが濃厚。日本代表関係者は「監督はボールサイドとは逆のサイドにいるFWが得点を決めるパターンを徹底している」と証言。内田のクロスを岡崎、長友のクロスを本田が決める形が指揮官の理想型になる。

 3日の練習とは一転して、この日は攻撃面を確認。3-4-3の攻撃の理想型として、ザッケローニ監督は選手に「ボールに近い5人(FW3人とサイドMF1人とボランチ1人)で攻めて、残り5人で守るように」と指示を送った。これが実現すれば、両翼の海外組4人がゴールに絡む。

 ジーコジャパンの時は中盤の海外組4人で「黄金の中盤」を形成したが、ザックジャパンは両翼の海外組が「黄金の翼」としてゴールに迫る。1日のペルー戦では攻撃面も消化不良だったが、チェコ戦ではザック流必勝パターンで得点を奪う。【菅家大輔】