<U-20女子W杯:日本3-1韓国>◇30日◇国立◇準々決勝

 ヤングなでしこが歴史を塗り替えた。日本が韓国に快勝して初のベスト4進出を決めた。

 ヤングなでしこのGK池田咲紀子(19=浦和)が、気迫の好セーブを連発した。前半15分、同点弾を許すと両手でほおをたたき、気合を入れた。後半19分にはMF李永周のFKをジャンプしてパンチング。同31分にはDF徐賢淑からの右クロスを、相手攻撃陣を振り払ってジャンピングキャッチ。華麗に宙を舞い、韓国の反撃を封じた。それでも「防ごうと思えば防げた。もう少し何かできたかなと思う」と失点シーンを胸に刻んだ。

 もともとは、スピードが武器のストライカー。体力不足を指摘され浦和ユースの村松浩監督(53)の助言でGKにコンバートした。ロンドン五輪では、なでしこジャパンのGK福元(岡山湯郷)が神懸かった守りで「女神」と呼ばれたが、「ヤングなでしこの女神」も、本家に負けじと練習熱心。池田は「休みすぎるといけないので、練習していきたい」と中4日で迎える準決勝を見据えた。【由本裕貴】