<W杯アジア最終予選:日本1-0イラク>◇B組◇11日◇アルアラビ・スタジアム

 「侍ストライカー」、FW岡崎慎司(27=シュツットガルト)がコンフェデ杯へ向けて勢いを加速させる一撃を決めた。後半44分、MF遠藤のパスに走り込み、値千金の決勝ゴール。「やっぱり勝ちがほしかった。ヤットさん(遠藤)からパスが来ると信じていた。諦めずに最後まで走ったからこそ、パスが来たんだと思う」と自画自賛した。

 指揮官の信頼にも応えた。「技術がある選手が増える中で、自分のようなタイプを使ってくれるのは、勝利への執着心を認められてるからだと思う」。最後まで勝負を捨てない思いが集約されたゴールだった。

 1日のドイツ杯決勝を戦い、3日に帰国。4日のオーストラリア戦に先発して試合終了間際までプレーし、さらにイラク戦にフル出場。15日にはブラジル戦が控える過密日程も「ひたむきに走るのが僕のスタイルなので」と意に介さない。

 国際Aマッチ通算33ゴールで、得点した22試合は21勝1分け。ザッケローニ監督は「岡崎がやることは、まずはゴール。どんどんゴール前に走れと言っている」と期待を寄せる。次はブラジルでの強豪3連戦で、岡崎がゴールを狙う。