【ガマ(ブラジル)=13日(日本時間14日)】日本代表にMF本田圭佑(27=CSKAモスクワ)が戻ってきた。右太ももの張りで離脱していたが完全復活。15日(日本時間16日)のコンフェデレーションズ杯1次リーグのブラジル戦に、トップ下で先発することが確実となった。練習では少ないタッチ数でボールを展開するなど“ブラジル対策”ともとれるプレーを披露。27歳の誕生日を迎え、足元はブラジルカラーをまとい、ビッグクラブ移籍実現への1年をスタートさせる。
まるで、立ちはだかるカナリア色のユニホームを、思い描き動いているようだった。本田は10対10の戦術練習で、定位置のトップ下としてプレー。狭いエリアの中で、ボールを引き出して、またすぐにパス。速いテンポで受けて、出してを繰り返していた。速いプレッシャーが予想されるブラジル戦。動きの裏で、頭に描かれたイメージに体が呼応しているようだった。
事実上の完全合流で戻ってきた。右太ももの張りのため、W杯出場を決めた4日のオーストラリア戦以降、別メニューが続いていた。ブラジルに入って初日の練習は回復メニュー中心。戦術的には初めての合流だ。ブラジル戦に合わせているかのように、11日のイラク戦後はピッチ上で控え組と一緒にダッシュを繰り返していた。自身2度目となるブラジル戦を前に、ようやく戻ってきた。
13日に27歳の誕生日を迎えた。取材ゾーンでは「誕生日おめでとう」との声に「ウッス」と小さな声だけ発した。3年前、10年W杯では24歳になった翌日にカメルーン戦でゴール。「昨日が(24歳の)誕生日だったので(運を)持っているかな」と“持ってる男”として名言を残した。昨年は「後悔のない1年にしたい」と誓った26歳。ロシアで2冠を達成し、W杯出場も決めた。順風満帆なようで、初めて戦ったブラジル戦では、挫折とも言えるような完敗を喫した。
昨年10月、ブラジルと対戦し0-4。シュート5本を放つもゴールは抑えられた。中でもチェルシーDFダビドルイスからは警戒され、強烈なタックルを浴びせられた。その記憶を忘れるはずがない。敗戦後「簡単に勝ったら、この先、面白くなくなるやん」と言ってから8カ月。「しっかり勝ちに行く」と宣言して臨むコンフェデ杯初戦。壁にぶつかってもはい上がってきた。27歳となった今年、ビッグクラブ移籍をたぐり寄せるために、最高のアピールをするつもりだ。
世界中が見守るW杯前哨戦。そこで、コンフェデ杯限定の戦闘靴を用意された。ブラジル戦で履くスパイクは黄色と青で、緑のピッチに映える。3色が交じり合うコントラストはブラジル国旗のようだ。ここで爆発して、世界の注目を浴びる。いきなりのホスト国と激突。これ以上ない舞台が整った。【栗田成芳】
◆本田と誕生日
3年連続で、誕生日前後の代表戦でゴールに絡んだ。
▽10年(24歳)
翌日の14日、W杯南アフリカ大
会1次リーグ初戦のカ
メルーン戦(1○0)で1トップとして先発し、左足で決勝点をマークした。
▽11年(25歳)
誕生日後初戦となった韓国戦(8月10日、3○0)、左足で2点目を決めた。
▽12年(26歳)
W杯アジア最終予選のオーストラリア戦(12日、1△1)で誕生日前日、ショートCKから右サイドを個人技で突破。DF栗原の先制点をアシストした。

