サッカーの日本代表は2日、国際親善試合のウルグアイ戦(5日・札幌ドーム)に備え札幌市内で合宿2日目の練習を行った。

 アギーレ・イズムが、日本代表合宿のホテルライフにも注入された。ハビエル・アギーレ監督(55)は、選手全員が集合したのを受けて「食事会場、ミーティング中の携帯電話の電源はオフにすること」「食事は全員そろってから開始」という2つの規律を通達した。選手に対しては「自分も15年間、選手としてプレーしてきて、何が必要かを理解している」と話し、2つのお願いをした。ただ「今後、気付いたことがあれば、どんどん言ってきてくれ」と付け加えることで、選手とのコミュニケーション重視の姿勢も示した。

 ザッケローニ体制でも、バスの移動時に携帯電話を触れないなどの規律は存在した。ただ、食事は決められた時間内であれば自由に食べることができた。今回、アギーレ監督が重要視する「一体感」をより向上させるために、全員そろって食事を始めることになる。

 2日連続で一般公開されたこの日の練習には、約3000人のサポーターが集まった。その中で戦術の導入部分のメニューを消化。あらためて「アジア杯でNO・1を目指そう。その前に、まずは我々が良いチームだと証明するためにウルグアイ戦に勝とう」とげきを飛ばした指揮官の「色」を、次第にチームに浸透させる。【菅家大輔】