<アジアCL:名古屋1-0ニューカッスル(オーストラリア)>◇22日◇1次リーグ◇E組◇オーストラリア・ニューカッスル

 E組の名古屋は、ストイコビッチ監督の「後継者」MF小川佳純(24)の得点で1-0とニューカッスル(オーストラリア)に競り勝ち、首位を守った。

 雪辱に燃える名古屋ストイコビッチ監督の思いが、小川に乗りうつった。後半12分、右サイドを突破したFW杉本のクロスを胸でコントロールし、落ち着いて右足で蹴り込んだ。現役時代、自らの代名詞だった「10番」を背負う小川のACL初得点に、同監督もグッと拳を握りしめた。

 両チームの監督には因縁があった。88年ソウル五輪1次リーグで対戦。「背番号10」のストイコビッチ率いるユーゴスラビアはオーストラリアに0-1で敗れた。互いに監督としてぶつかった7日のホーム戦も1-1の引き分け。アウェーでの戦いを前に、同監督は「次はリベンジだ」と意気込んでいた。

 同監督は今回の遠征前に、小川を個別に呼びハッパをかけた。小川は「『去年のプレーは高いレベルだったけど、今年は普通じゃないのか』と言われました」。キツいゲキに奮起を誓っていた。就任から公式戦57試合目で初めて試合開始から3バックを採用するなど、勝負に出た指揮官に、愛弟子も応えての首位キープ。決勝トーナメント進出に王手がかかった。