清水のルーキーFW北川航也(18)が開幕戦出場を狙っている。チームは5日、午前練習で調整を行った。実戦形式のメニューで北川は途中から主力組で出場。鹿島(8日)との開幕戦ではルーキーで唯一メンバー入りすることが濃厚だ。高卒新人でベンチ入りとなれば、12年のFW白崎凌兵(21)以来3年ぶりとなる。北川は「メンバーに入ることを考えてプレーしてきた。今はすごく楽しみ」と目を輝かせた。

 チームは鹿児島キャンプ後にFWウタカ(31)とFWデューク(24)の助っ人2人を補強。攻撃陣のポジション争いは今まで以上に激しくなった。北川の本職はワントップだが、新外国人の加入もあり、現在はサイドハーフで起用されている。不慣れなポジションでのプレーとなるが「その位置でもゴールを期待されていると思う。守備の仕方も分かったし、いい経験になっている」とプレーの幅も広がった。

 本拠地アイスタは幼いころから憧れていた場所で思い入れも強い。北川は「小さいころからの夢だった。出る機会があれば、失うものは何もないので思い切りやりたい」と力を込めた。【神谷亮磨】