元日本代表のFW黒部光昭(37)が、現役引退を決断したことが6日、分かった。37歳の誕生日となった6日に決断した。

 黒部は福岡大から00年に京都入り。02年度には元韓国代表でマンチェスターUでも活躍したMF朴智星、元日本代表の松井大輔(現磐田)らと強力な攻撃陣を組んで、天皇杯優勝を成し遂げた。翌03年にジーコ監督率いる日本代表に選出された。

 C大阪時代の05年にはJ1で優勝争いに貢献。浦和、千葉、福岡、富山と渡り歩き、昨季はタイリーグのTTMカスタムズに所属した。国際Aマッチは4試合無得点。

 黒部は「自分の人生において、いろいろな方面から模索しながら考え、このタイミングで引退を決断しました」と明かした。

 さらに「現役にこだわり続けたかったここ数年でしたが心、技、体のバランスをうまくとることだけで精いっぱいでした。でも、現役にこだわり続けてきたからこそ、プロであることの楽しさを存分に味わうことができたと思います。夢はプロのサッカー選手と、小学校の時に思い描いていたことが現実になり、そこから日本代表になることもできた」と胸の内を語った。