広島は宿敵・浦和との首位決戦で、決めきれなかった。引き分けに終わったが、12年から続く対浦和リーグ5連敗の嫌な記録をストップさせた。

 前半は何度も決定機をつかんだ。同37分に、DF塩谷司(26)からのパスを今季初先発のMF茶島雄介(23)が左サイドからシュートを放つが惜しくも枠外。前半終了間際には、茶島からパスを受けたエースFW佐藤寿人(33)がゴール前で角度のないところから押し込んだが、わずかにゴール横へそれた。

 佐藤は「相手(GK)が周作(西川)だったので、甘いコースでははじかれると思った。イメージはあったんだけど…」。悔しさをにじませるも、3節を終えて首位をキープ。第1ステージ制覇に向け「勝ち点7は悪い数字じゃないけど、勝ち点3を積める作業がタイトルを取るために必要」と奮い立たせた。