恥骨周辺の炎症のため別メニュー調整だったJ2札幌GK金山隼樹(26)が24日、札幌宮の沢のチーム練習に復帰した。開幕3戦に出場したU-22韓国代表GKク・ソンユン(20)がリオ五輪アジア1次予選(27~31日)出場のため29日の次節大宮戦を欠場。金山の今季初出場が濃厚で「チームの調子も少しずつ良くなっているし、もし出られるなら、弾みをつけられるようなプレーをしたい」と意気込んだ。

 長崎時代の13年、第3GKからJデビューのチャンスをつかんだのも開幕4戦目だった。3月20日富山戦で完封すると、正GKに定着し39戦連続出場。J2最少40失点で、J初参戦の長崎をプレーオフに導いた。似た状況での定位置奪回に「今回も4戦目。気持ちを出すだけ」と前を向いた。

 昨季28試合出場の守護神も、20歳のクに定位置を譲ったことが、カンフル剤になっている。「外から見て思うこともあった。実力を出さないと意味がない」。ケガに関しても、19日から大事を取り別メニュー調整し「約1週間休んで、だいぶ良くなった」と問題はない。今季初連勝へ、26歳のムードメーカーが、最終ラインから、もり立てる。【永野高輔】