清水が退場者を2人出す不運なゲームで勝ち点を奪えなかった。

 前半12分にMF村田和哉(26)の右クロスをMF白崎凌兵(21)が打点の高いヘディングで合わせて、先制した。プロ4年目で待望のJ1初ゴールを挙げた白崎はその後も攻守で存在感を放ち、チームも試合を優位に進めた。

 しかし、後半17分にCKから同点とされると、歯車が狂いだした。後半34分にDFヤコビッチ(29)が2枚目の警告を受けて退場。さらに、途中出場のDF河井陽介(25)も一発退場すると、最後はセットプレーから押し込まれ、力尽きた。

 後味の悪い内容に不満をもらす選手はいなかったものの、清水の4選手が警告を受けた一方で、仙台は1選手のみと、判定の公平性には疑問が残るゲームとなった。試合後、大榎克己監督(50)は「9人で守りきれなかったのは残念。(主審が)イエローを多く出すと伝えていたが、選手にそれがしっかりと行き渡っていなかった」と振り返った。