J2札幌がドイツ1部シュツットガルトとクラブ間提携を結ぶことが8日、濃厚となった。同クラブ国際事業部統括で元浦和監督のギド・ブッフバルト氏(54)が、札幌宮の沢のクラブハウスとグラウンドを視察。クラブ事務所で野々村芳和社長(42)、三上大勝GM(43)と提携に向けた初交渉を行った。今後、両クラブ間で細かい条件を詰め、年内の正式締結を目指す。

 提携の主な狙いは、育成部門の人的交流で、三上GMは第1段階として「クラブとして大切にしている16歳以下の18人前後の選手を選抜して(ドイツに)連れて行くことができれば」と話した。交渉の席で、ブッフバルト氏はこの件に関して、受け入れに「問題はない」と内諾。具体的な日程や方法はこれからだが、提携が固まり次第、遠征の準備に取りかかる。

 「日本で価値観を分かち合えるパートナーを探している。札幌の環境は素晴らしい」とブッフバルト氏。シュツットガルトは現在、複数のJクラブから情報収集中も、正式締結となれば、将来的に、指導者やトップチームの若手選手の人的交流にも、つなげていく。