浦和MF高木俊幸(23)が“ポリバレント化”で進化を目指す。9日、初めて左ウイングバックで起用された前夜のACL北京国安戦を振り返り「ポジションを多くこなせれば、出場機会も増えるし、自分のプレーの幅を広げるきっかけにもなる」と話した。

 今季から加入。浦和独特のワンタッチ主体のパスワークを徐々に習得し、1トップ後方の攻撃的MFで好プレーを見せるようになってきた。一方、左サイドでの起用は、事前の練習の中でも5分程度しかなかったが「守備のことを考えるきっかけになった。小さいなりに、ポジションどりで競り勝つことを考えないと」と貴重な経験ととらえた。

 ペトロビッチ監督も「若い選手はポリバレントに、つまりいろいろな位置をこなせるよう育てたい」と話す。父の豊氏は、プロ野球大洋で本職の二塁手だけでなく、内野すべてをこなして重用された。「2代目」も同じユーティリティープレーヤーとして、指揮官の期待に応えるつもりだ。