えっ…横じまになっちゃう!? J2札幌がクラブ創設20周年となる来季、限定記念ユニホームの着用を検討していることが13日、分かった。メモリアルイヤーに向けた企画会議が6月から本格スタート。企画案には記念ユニホームや記念ロゴ製作が盛り込まれた。ユニホームのデザイン候補には、伝統の縦じまを覆す、横じまモデルも浮上。斬新な限定ユニホームが、注目を集めそうだ。

 札幌のユニホーム史を一新させる、メモリアル戦闘服が誕生する可能性が出てきた。20周年を迎える16年に向け、既に「北海道コンサドーレ札幌」と名称を変えることが決定。クラブでは、その他にも節目の年にふさわしい企画を複数リストアップしており、その目玉になるのが20周年ユニホームだ。クラブ担当者は「6月から具体的な話し合いが始まる。ユニホームのことも、その中で詰めていくことになる」と話した。

 気になるのは、そのデザイン。これまで前身時代の東芝から引き継いだ赤と黒の縦じまを原則、用いてきた。05年に完全に赤ベースにはなったが、背中にアディダス社の3本のストライプが入っていた。だが今回の記念ユニホームに関して、クラブ幹部は「横じまも面白いかもしれない」と話している。この20年で横じまは前例がなく、決まれば、これまでにない大幅な“モデルチェンジ”になる。

 横じまは、ブラジルの強豪フラメンゴや、昨季ACLを制したMF小野の前所属ウェスタンシドニーが用いるなど、サッカーファンにとって、なじみ深い。他にも、黒に赤のたすきがけ、水玉、体の中央で赤黒が半分に分かれる縦割り風など、複数アイデアが浮上しており、いずれも斬新なもの。当然、レプリカの一般販売も検討しており、ファンにはプレミア感たっぷりの一品になるに違いない。

 Jリーグでは、シーズン中の通常ユニホームの他に、クラブの記念試合など特別な場合に限り、申請すれば限定ユニホームの着用が認められている。過去には横浜が09年に横浜開港150周年記念として青ボーダーのモデルを2試合限定、G大阪は11年にクラブ20周年として黒ユニホームを1試合限定で着用。札幌では、クラブ創設日の4月16日前後、もしくは子供が観戦しやすい夏休み期間のホームゲームでの限定着用などを視野に、日程を詰めていく。

 ◆札幌のユニホーム 原則、前身だった東芝時代の赤と黒の縦じまをベースにしており、96年の創設時から98年まではプーマ社、99年から05年はアディダス社、06年からはフェニックス社(Kappa)製を使用。05年のみ、赤と黒の縦じまではなく、完全な赤ベースとなり、背中にアディダス社の3本ラインが入るデザインが用いられた。