山形の高橋節社長が24日、5月中旬に「新スタジアム構想検討委員会(仮称)」を発足すると明かした。メンバーは自治体や行政側を含まない10人程度で、今秋にも方向性を示す方針という。スタジアム構想をめぐっては、13年に山形市側が誘致する考えを表明。現在の本拠NDスタがある天童市側も譲らず、議論が進まなかった。同社長は「2年前は誘致合戦になってしまったので、今回は場所の議論は一切しない。サッカー専用スタジアムという言葉も使わない」とした。

 新スタジアムは、地域の活性化につなげる複合的施設を目指すことも明かした。NDスタは陸上トラックがあるため臨場感を欠き、屋根やトイレの不足などJリーグ側から改善を求められている課題も多い。高橋社長は「改修よりも新設にかじを取ろうとなった」と説明。実現のめどについては「何年計画とは言えない。この小さな1歩を、何年後かに大きな1歩となるようにしたい」と話した。

 会見では14年度の決算報告も行われ、約1100万円の黒字を発表した。