東京Vの右DF安西幸輝(19)が亡き祖母へ捧ぐ決勝アシストを決めた。

 0-0で後半ロスタイムに突入直後、猛然と右サイドをオーバーラップ。MF永井秀樹(44)からのパスを受けると、「すごい意識して練習している」という速いゴロのクロスを中央へ送り、MF南秀仁(21)の先制ゴールをアシストした。

 4月26日は昨年亡くなったという祖母の命日。

 試合後は「今日はおばあちゃんの命日だったので、アシストか得点の絶対にどちらかしたいと思っていた。去年、葬式に出た時に(試合があったので)10分くらいしかいられなくて。手を合わせて、その後タクシーの中で泣いていた。今日は本当は点が良かったですけど、ゴールに絡めて良かった」と話した。

 試合中にはタッチライン付近で相手の服部監督と口論になる場面も。安西は「練習試合でもあったんですけど。試合中なんで相手も熱くなっている。(服部監督は)冷静な時はいい人だと思う」と笑顔で、“遺恨”はないことを強調した。