女子W杯カナダ大会(6月6日開幕)の日本代表「なでしこジャパン」の23人が今日1日、発表される。35人の予備登録に入ったMF澤穂希(36)が、選出されて6大会連続出場を果たせば、所属クラブのINAC神戸がギネスブックへの申請を検討していることが4月30日、分かった。

 澤は17歳で95年世界選手権(99年にW杯に改称)スウェーデン大会に出場。初優勝した前回11年ドイツ大会までの5大会連続出場は、男子のメキシコ代表GKカルバハルとドイツ代表MFマテウスと並ぶ。あくまでカナダでピッチに立つことが条件だが、6大会連続となれば男女通じて初の快挙だ。クラブは「世界初はすごいこと。関係者と話し合ってギネス申請を検討します」と明言した。

 この日、神戸市内で練習した澤は「明日もいつもの1日と変わりません」と冷静。一方で競技の未来を気にかける。「注目されることは女子サッカーにとっていいこと。結果も出さないと。次のW杯は4年前(優勝)の真価が問われる」。今季は開幕から5戦連続フル出場中。松田監督は「コンディションが想像以上にいい。波もなく、高い状態を維持している」と説明し、昨年5月以来1年ぶりとなる澤の代表復帰を確信していた。【益田一弘】