G大阪FW宇佐美貴史(22)が無念の記録ストップだ。勝てば今季初の首位浮上だった浦和戦は惜敗し、3位に後退。6試合連続得点でクラブ記録に並んでいた宇佐美は、単独記録の7戦連発はならなかった。J1での連勝は6で、公式戦は8連勝で止まった。アウェー浦和戦の負けは06年以来9年ぶり。

 宇佐美は同点を狙う後半ロスタイム、FWリンスからスルーパスを受け、右足で1トラップ、即同じ右足を振り抜いた。高度な技術を披露したが、GK西川の好セーブに阻まれた。

 「1発を狙う展開で決め切れていれば。個としても、チームとしても結果が出なかった。6試合続いている得点の記録はあまり意識していなかったけど、どこかでストップするもの。また次に切り替える」

 4月26日から連続中2日で計3試合を消化する過密日程。疲労もピークだったが、長谷川監督は献身的に動いた宇佐美を「昨季とまるっきり違う。貴史は変わっている」と成長を認める。それでも背番号39は「個人的なシュートミス。コースも甘かった」と反省した。

 後半31分には主将のMF遠藤が直接FKを狙ったが、クロスバーに嫌われた。「感触は悪くなかった。ドローで終われれば、ポジティブだったけれど、次までにいい準備をしたい」。悔しい敗戦だが、まだ第1ステージは折り返したばかり。勝てば1次リーグ突破できるACLホーム城南戦も6日に迎える。後ろは振り返らず、次の勝利だけを見つめる。【小杉舞】