J2札幌バルバリッチ監督(53)が7日、選手に連戦の疲労回復を最優先するよう指示した。前節愛媛戦は、疲れからか動きが重く、0-0のドロー。試合内容が良くなかった翌日は通常30分の長説教からスタートするが、この日は、数分で終えた。明日9日の熊本戦に向け「まずは試合までにコンディションを整えること」と“お小言”を封印し、頭と体の疲れを取り除くことで、勝ち点3につなげる。

 4月26日岡山戦からの連戦は、負傷したパウロン、櫛引の位置に河合と前貴を起用しただけで、他のメンバーは固定した。指揮官は「愛媛戦は少し入れ替えようか迷ったが、いい流れだったので崩したくなかった」と説明した。この間、岡山から金沢への6時間バス移動、愛媛への往復計4度の空路移動を抱えながらの勝ち点8は上々。連続出場の選手は多く、尻をたたくのではなく、まず主力の体力を再生させながら、効率よくチームを磨き直す。