広島キラーのG大阪MF遠藤保仁(35)が「親孝行弾」を決める。今日10日のアウェー広島戦に向け、9日は万博練習場で非公開調整に臨んだ。広島戦は昨季公式戦3勝1分け、本拠地リーグ戦では得点も挙げた相手。「全て接戦だったけど、チームとしていい形で勝てている」と好相性だ。

 それだけではない。リーグでの広島戦は過去に所属した横浜F、京都時代を合わせて27試合に出場、計10得点を挙げ“キラー”ぶりを発揮している。「チャンスはあると思うので、得点に絡んでいきたい」と、4月18日湘南戦以来の今季2号を狙う。

 さらに今日は母の日。故郷鹿児島に住む母ヤス子さんへの感謝の思いは強い。「お母さんには迷惑かけてきた。プロで戦っている全員がそうなんじゃないですか。勝って優勝する事が一番の親孝行」。第1ステージ制覇のためには上位対決で負けられない。G大阪は1試合消化の少ない暫定順位で4位、広島は3位だ。「これ以上、首位浦和と差を広げられない。広島もいい位置にいるので、勝ち点3を奪いに行きたい」。

 湘南戦から始まった強行7連戦も最終試合。チームの疲労度も高まっているが「言い訳はせず、戦っていきたい」。勝利だけを目指す35歳が、カーネーションだけでなく、勝利はもちろん、ゴールという花を添える。【小杉舞】