G大阪の元日本代表MF遠藤保仁(35)が“大久保注意報”を発令した。今日16日のホーム川崎F戦に向け、15日は大阪・万博練習場で非公開調整。2年連続得点王で、代表でも一緒にW杯を経験した敵のFW大久保を要注意選手に指名し「フリーにさせると、どこからでも点を取れる選手。ゴールが近くなればなるほど、タイトなマークが必要になる」と訴えかけた。

 第1ステージ制覇へ、大事な一戦だ。現在、首位浦和と勝ち点2差の暫定3位。確実に白星をつかむためには、大久保封じが最重要課題になる。12年開幕戦では当時神戸の大久保に2得点を許しており、MF今野泰幸(32)は「サッカー選手として全てを備えたFW。自由にさせてはいけないし、激しくいきます」。日本代表候補に選出されたDF丹羽大輝(29)も「嘉人さん(大久保)は試合中に話しかけてきて(DFを)油断させておいて、裏に飛び出したりする。話術に乗らないことが大事」。ヒソヒソ話まで警戒した。

 一方で長谷川監督は「うちの2トップもいい」と話し、宇佐美とパトリックを信頼。遠藤も「年間王者になるためには落とせない」と気を引き締めた。故障離脱中だったDF米倉も復帰濃厚。2連勝で優勝戦線に食らいつく。【益子浩一】