ビーチサッカーW杯ポルトガル大会が開幕した。日本は、初戦となった地元ポルトガル戦に惜敗。第1ピリオド(P)にFKで先制を許すと、第2Pも2失点した。FP原口翔太郎(28)のゴールなどで反撃したが、1歩及ばなかった。日本は決勝トーナメント進出をかけ、11日にアルゼンチン、13日にセネガルと対戦する。

 ビーチ特有のボールの跳ね方に対応できなかった。第1P3分24秒。ビーチサッカーW杯2度のMVPを誇るポルトガルFPマジェールの強烈なFKが砂の上でイレギュラーした。ボールは、横っ跳びしたGK照喜名の手の下を抜けていった。これで先制を許すと、第2Pにもマジェールに決められるなど2失点。完全アウェーの灼熱(しゃくねつ)のビーチで、日本は劣勢に立たされた。

 それでも、意地は見せた。0-3で迎えた第2P10分9秒に原口がゴール右から反撃の左足弾。第3P7分50秒には後藤のFKのはね返りを松尾が押し込んで1点差にまで迫った。だが終了間際にポルトガルに再び1点を加えられて万事休す。決勝トーナメント進出のためにも、日本はブラジル出身の茂怜羅らを中心に1次リーグ残り2戦に全力を尽くす。

 ◆ビーチサッカーW杯 2年に1度、国際サッカー連盟(FIFA)が主催するビーチサッカーの世界選手権大会。95年の創設から07年までは毎回ブラジル開催、09年までは毎年開催だった。地区予選をへて16チームが本大会に出場。4チーム4組に分かれて1次リーグを行い、各組上位2チームが決勝トーナメントに進出する。最多優勝はブラジルの13回で、現在はロシアが2連覇中。日本は00、05年と4位に入っている。