試合は敗れたが、新潟の「ユリア」が輝いた。東アジア杯メンバーにDFで予備登録されているMF小原由梨愛(24)がアシストをマーク。1点を追う前半25分に左サイドを突破して左足クロスを送り、中央に飛び込んだMF佐伯の右足に合わせた。「しっかり中は見えていた」。狙い通り一時同点弾をお膳立てした。

 昨年5月の女子アジア杯で追加招集され、初優勝を経験した次代の左サイドバック。この日は攻撃力を生かすため左MFに上がったが、どちらもこなす姿は宮城・常盤木学園高で3年先輩のW杯代表・鮫島と重なる。端正なルックスでも人気を集める若手有望株だ。

 W杯の準優勝は「半分は悔しかった」とメンバー目線で見ていた。高校同期のDF熊谷にも刺激を受け「東アジア杯では代表に選ばれるようチームで結果を出したい」。漫画「北斗の拳」のヒロインから名前を授かった小原が、代表でも愛されるべく持ち味を示す。