16年リオデジャネイロ五輪を目指すU-22(22歳以下)日本代表の主力で編成されたJリーグ・U-22選抜が秋田と引き分けた。同世代強化のために編成され参戦しているチームに、J1中断期間を利用し今季初招集のDF植田直道(20=鹿島)を筆頭に主力がそろったが、見せ場なくJ3下位の秋田に引き分け。リオ五輪出場へ、不安が募った。

 秋田での一戦は期待外れに終わった。コーチとしてベンチ入りし、指揮を執ったU-22日本代表の秋葉コーチも「誠さん(手倉森監督)に何て報告したらいいのか…。ご立腹だと思います」。東アジア杯で中国・武漢にいる指揮官への報告に頭を悩ませた。

 この一戦に招集された16人はA代表招集歴も持つDF植田を筆頭にリオ五輪世代の手倉森ジャパンの主力候補が何人もいた。J中断期間を利用した五輪世代強化策の一環。しかし、目立ったのは秋田の激しいプレーだった。

 視察したJリーグの村井チェアマンは「代表でリオ五輪(出場権)がかかっているという気迫を感じさせるプレーが少なかった。武漢では同僚もプレーしている。力を見せつけてほしかった」と指摘した。