サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のMF澤穂希(36=INAC神戸)が結婚発表から一夜明けた12日、神戸市内で会見した。30代一般男性としていた相手は、元Jリーガーで現在はJ1仙台で強化・育成担当をする辻上(つじかみ)裕章氏(38)と判明。澤は「頼りがいのあるすてきな旦那様」とのろけた。

 辻上氏は仙台-松本戦後、ユアスタで澤への思いを語った。白いポロシャツ姿で、10台近いテレビカメラと約50人の報道陣を前に「彼女の一番の魅力は笑顔。特に好物のすしを食べている時の顔が最高だし、一番夫婦らしい会話が出来る」と明かした。10年来の友人から恋人に意識が変わったのは1月上旬だという。自主トレのランニングに自転車で並走した時に「違ったサポートの形の感情が芽生えました」と照れた。

 以前、澤は「私の相手は絶対に『澤穂希の旦那』と扱われる。それが構わないという人を探すのは難しい」と漏らしたことがある。辻上氏も「そこは一番熟考した」と言い、「1度しかない人生で1度しか出会えないような女性をつかむのか、逃げるのか。最後の1歩は大胆に踏み出した」と振り返った。

 お互いを「ホー」「ひろちゃん」と呼び合っているという。しばらくは仙台と神戸を行き来する生活となるが、「近い将来、芝のグラウンドや公園で親子でボールを蹴れたらうれしい。『澤2世』ですね」と、最高の笑顔を見せた。【鎌田直秀】