鳥栖の元日本代表FW豊田陽平(30)が、得点ランク2位タイにつける今季15点目を決めた。前半26分に左足で先制弾。4年連続の15ゴールは、96年にFWカズ(現横浜FC)が達成して以来、史上2人目となった。

 7月15日川崎F戦以来のゴールも、その後にチームがまさかの7失点を喫して大敗。試合後には敵地神戸まで駆け付けたサポーターから、ブーイングを浴びた。

 豊田は「(故障で)試合に出られなくてモヤモヤしていた。出るからにはしっかり、勝利に貢献したいと思っていましたけれど、結果につながらなくて残念」と悔しそうに話した。

 カズに並ぶ4年連続15得点目については「ここで終わりじゃない。最終目標は別。通過点の1つとして、超えなければいけないマストのところだった。ケガで試合に出られなくて、早く通過点を超えたいという思いがありました」と胸の内を明かした。

 森下仁志監督(42)は、豊田の状態について「まだ100%ではない」としながらも「1点目は理想的な形で取ってくれた。存在感は大きい」とエースを称賛。記録的大敗をしたことで、同監督は「僕自身に(ブーイングは)向けられるべき」と責任を受け止めた。