前年準優勝の山形が山形大医学部を下し、5月27日ナビスコ杯仙台戦以来となる94日ぶりの公式戦白星を挙げた。前半1分に先制点を許すも、新加入のFW高崎寛之(29)の2得点、FW川西翔太(26)の今季初ゴールを含む2得点で突き放した。9月5日の2回戦は、J2讃岐と高知大の勝者と対戦する。

 リーグ最下位の得点力に沈む山形が7発スタートを決めた。開始1分に先制を許すも前半14分、新加入FW高崎の移籍後初ゴールで追いつくと、同17分にFW川西の今季初得点で勝ち越した。この日、ポストプレーで起点となり、裏に抜け出す動きで2得点の高崎は「しっかり1点とってリズムをつくれた。でも、もっと決められた」と振り返った。

 石崎監督も「この勢いをリーグ戦に向けてつなげて欲しい。勢いに乗ってもらいたい」と高崎、川西の両FWを称賛した。だが先制を許した場面は「立ち上がり失点してしまった」。得点力不足解消の兆しが見えた一方で、試合の入り方には課題を残したまま。9月5日の2回戦をステップに、12日のリーグ広島戦に挑む。