名古屋の元日本代表GK楢崎正剛(39)がアウェー柏戦にフル出場し、J1初の通算600試合出場を達成。自身の持つJ1最多出場記録を更新した。

 楢崎を慕うDF田中マルクス闘莉王(34)はチーム事情もあり、FWでプレー。楢崎を守備で助けることはできなかった。

 楢崎の晴れ舞台を勝利で飾れず「俺が決めていれば…」と責任を背負い込んだ。闘莉王ただ1人だけが、取材エリアに他の選手とは違う格好で出てきた。わざわざ着ていたのは、楢崎の知人が楢崎のためにオーダーしていたという600試合出場記念Tシャツ。背中には「NARAZAKI 1」と名前と背番号が入っていた。

 偉業達成について感想を求められると、しばらく考えた後「そこらへんの600試合ではない。いまだに日本一のGKとして達成した。今後、他の誰にもまねできないこと。申し訳ないけど今の日本代表のGKよりもナラさんの方がすごい。比べちゃ失礼」と、楢崎への思いがあふれ出た。