清水が「連動攻撃」で残留への活路を見いだす。17日のホーム仙台戦に備え、14日には静岡市内で完全非公開調整。約1時間半の練習では、主に前線選手の連係面を入念に確認したようだ。田坂和昭監督(44)は「選手の距離感やタイミングはかみ合ってきた」と手応えを口にした。

 10日の練習試合でも小気味いいパスワークから複数人が絡む攻撃で得点を奪った。次節出場停止のFW鄭大世(31)の穴を埋めるべく、選手間で「全員攻撃」の意識が高まる。次戦はロングボールに頼らず、最終ラインからショートパスを駆使して攻撃を組み立てる本来の形で臨む覚悟だ。

 仙台戦の結果次第ではJ2降格の可能性もある。ギリギリの戦いは続くものの、中盤でのゲームメークを担うMF八反田康平(25)は「練習でやっていることをチャレンジする。やりたいサッカーで勝ちたい」と意気込んだ。【神谷亮磨】