G大阪の日本代表DF米倉恒貴(27)が15日、大阪・吹田市内で行われたクラブの練習へ合流した。

 14日に帰国し、午前中にFW宇佐美らと帰阪。約1時間半、非公開練習に参加した。

 13日の親善試合イラン戦で左サイドバック(SB)として先発。国際Aマッチ2試合目の出場を果たした。米倉は「試合に出ること自体が収穫だった」とうなずいた。

 G大阪では右SBだが、慣れないポジションで持ち味の攻撃を生かし切れなかった。「(攻撃の)フィーリングがあまり合わなかったので、守備をしっかりしようと思った。(ハリルホジッチ監督からも)鬼のように言われていたので」。フランス語で決闘や球際の強さを意味する「デュエル」を徹底的にたたき込まれたという。「試合中も『コーキ!デュエル!』とすごく言われた。球際は激しくいくように意識した」。

 8月の東アジア杯で日本代表に初選出され、中東遠征の経験も少ない。「試合会場が高地で、前半ダッシュしただけで息が上がってしまった。後半に少し慣れてきた」。それでも言い訳はしていられない。チームも現在年間4位、ナビスコ杯決勝、ACL準決勝と負けられない一戦が続く。「ガンバでは右SBなので、頭を切り替えないといけない。しっかりやらないと」。大きな経験をした27歳DFがたくましくなって帰ってきた。