札幌が後半ロスタイムの得点で劇的な勝利を収めた。

 ホームの札幌が先手を許した。前半ロスタイム、千葉FW森本貴幸(27)がペナルティーエリア内に抜け出すと、飛び出してきた札幌GKク・ソンユン(21)の手が森本の足に当たりPKを献上。このPKをFWネイツ・ペチュニク(29)に決められ、前半は0-1で折り返した。

 後半24分、札幌はMF小野伸二(36)の縦パスから右サイドを抜け出した石井謙伍(29)の右クロスを、DF福森晃斗(22)がヘッドで押し込み同点。千葉は5分後の同29分、MF金井貢史(25)の左クロスがそのままゴールに入り勝ち越す。

 だが、札幌もあきらめない。2分後の31分、MF河合竜二(37)の右クロスを、途中出場のDF上原慎也(29)が左サイドからヘッドで折り返し、最後は石井が右から押し込み、再び同点に追いついた。

 後半ロスタイム、札幌はDF福森の右クロスを最後はDF上原がヘッドで押し込み、勝ち越した。その直後に試合終了。札幌は2度リードを許しながら追いつき、ラストワンプレーで、貴重な勝ち点3をもぎ取った。決勝点の上原は「サポーターの声援が力になった。プレーオフ進出の望みがつながった。まだチャンスはある。残り3戦全勝でいけるよう頑張りたい」と振り返った。

 札幌は3試合ぶりの勝利で勝ち点51。敗れた千葉は、4戦勝ちなし、勝ち点54のままとなった。