今季限りでの退団が決まっている柏FWクリスティアーノ(28)が有終の美を飾る意欲を見せた。

 26日に天皇杯準々決勝・仙台戦(ユアスタ)を迎えるが、25日の練習後に「優勝して柏を去りたい。このタイトルを取るために集中している。準備はできている」と話した。

 現在、甲府から期限付き移籍中のクリスティアーノ。今季チームトップの14点を決めており、柏も当初は完全移籍での獲得を検討した。

 だがその場合、12-13年に所属したザルツブルク(オーストリア1部)にも金銭を支払う契約となっている上、年俸も現在の4000万円(推定)から、少なくとも3倍近くにはなる可能性が高い。

 獲得にかかる予算が、柏の試算より数億円オーバーする見通しとなり、撤退を余儀なくされた経緯がある。

 クリスティアーノのもとには現在、J2を含む日本のクラブ2チームが獲得を打診している。さらに来週にはブラジルのトップクラブから正式オファーがなされる予定だという。

 今後は、これらに甲府復帰を加えた4つのオプションが考えられる。クリスティアーノは「オファーをくれるというブラジルのクラブはだれもが知っているビッグクラブ。でも今はブラジルへは帰りたくない。J2でも日本に残りたい気持ちもあるし、どうしてもJ1というのなら甲府へ戻ることもできる」と説明した。