堅守“賢攻”のキーマンになる。仙台に東京から加入したMF三田啓貴(25)が14日、泉サッカー場で仙台初練習を行った。ランニングなど軽めのトレーニングで汗を流し、20日の始動日へ向け調整。期限付き移籍での加入となるが「ベガルタカラーの帽子で来ました!」とつば裏が黄色のキャップを指さし、笑顔で話した。

 マインツ武藤と幼なじみの三田は、MF奥埜とも同じ小学校に通う“ご近所さん”だった。奥埜が仙台へ引っ越した後は、別々の道を進んだが「5年間くらいずっと一緒にサッカーしていました。また一緒にできるのはうれしいですね」。約15年ぶりにチームメートとなることに心躍らせた。

 東京では「タマ」の愛称で親しまれた攻撃的MF。かわいらしい呼び名の一方で「左利きの中村憲剛(川崎F)」との呼び名も持つ。本職はボランチ。試合全体を構成できる能力に優れ、攻撃アイデアも豊富だ。鋭いドリブルとパスセンスが光り、渡辺監督からも「中心になって欲しい」とラブコールを受け移籍を決断した。「仙台の中心になれるように。ここでタイトルを取りたい。僕が来て良くなったと言ってもらえる活躍をしたい」と意気込んだ。【成田光季】