J2札幌のMF石井謙伍(29)が沖縄金武合宿第3クール初日の1日、全体練習に合流した。左内転筋を痛め、第2クールまで別メニュー調整だったが、連係からのシュート練習などフルメニューをこなした。

 札幌入りした05年以降、10~13年の愛媛時代を含め開幕メンバーを勝ち取ってきた道産子は、12年連続の開幕戦をしっかりと見据えていた。チームの今季初実戦となった1月24日ニューイヤー杯・東京V戦は欠場。その後の同杯2戦も別メニュー調整中で出番がなかったが、4日に予定されている湘南との練習試合には、出場できる見込みだ。

 昨季まで主戦場としてきた右サイドハーフの定位置争いに今季、新加入のブラジル人MFマセードが加わった。それでも「気にはなるけど、僕は僕なりの良さを出していけたら」とあせりはない。豊富な運動量や球際の強さで、オンリーワンの魅力をアピールする構えだ。

 昨季前半は相次ぐ故障で出場わずか14試合にとどまっただけに、今季はその鬱憤(うっぷん)を晴らしたい。「今日はしっかり動けて良かった。別メニュー中もフィジカル的な練習は積んできたので、あとは実戦的な練習で体力を付けていきたい」。28日の開幕戦へ、しっかり照準を合わせている。【中島宙恵】