G大阪のDF藤春広輝(27)が、鉄人化計画で日本代表に定着する。2日、合宿地の宮崎・綾町で実戦形式のメニューを消化。主力組の左サイドバック(SB)に入った藤春は「リーグ戦は全試合出場。そこにこだわりを持ちたい。それができれば、代表にも継続して呼ばれる」と語った。リーグ戦は12年とJ2での13年に2年連続でGK以外では異例の全試合フル出場を達成。3年ぶりの鉄人フル出場へ意欲を燃やした。

 独自の調整法がある。運動量が勝負のSBでは、疲労蓄積は厳禁。そのため徹底して入浴にこだわる。今合宿では全室に大きな浴槽があるため、練習前後を含む1日に計3回、風呂に漬かる。しかも半身浴も含めると、1回1時間以上。マッサージが苦手のため、こだわりの入浴で筋肉疲労を取る。「タブレットで映画を見ながら湯船に入っています。その間に500ミリリットルの水を2本飲むようにしている」という。

 目指すは代表での定位置獲得だ。昨年3月にA代表デビュー。FW本田(ACミラン)からは「俺の秘書になれ」と言われるほど愛される性格だ。藤春は「最低でもリーグ戦10アシストはしたい」。俊足のSBが、代表でも不動の地位を築く。【益子浩一】