浦和がFW李忠成(30)の先制弾で、運動量を武器に粘る湘南を突き放した。前半41分。ゴール正面30メートル地点でMF柏木のパスを受けると、即座に左足ミドルシュート。これがDFに当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。

 「相手が守備を固めるために素早く引いてくるので、シュートを打つタイミングはあると狙っていた」。前線から果敢にプレスをかけ続ける湘南と、序盤から互角の展開が続いていただけに、貴重な先制弾となった。

 昨季は年末に入り、天皇杯での3戦連続得点など、本領発揮でゴールを量産した。復調のきっかけとなった、ものの考え方を変えるトレーニングは、オフの間も続けて行った。

 心身共に好調で臨む久々のシーズン開幕。すぐに結果は出なかったが「いい流れは変わってないと思っていた」と自信を秘めていた。「これで続けてゴールできると思います。次の試合が待ち遠しい」と力強くうなずいた。