J3藤枝MYFCが1-0でC大阪U-23を下し、参入3年目で初のホーム開幕戦勝利をつかんだ。昨季21節までかかった地元白星を「1試合目」で呼び込んだのは、今季、町田から期限付き移籍で新加入したFW遠藤敬佑(27)だった。

 0-0の前半34分、FW峯勇斗(23)のシュートのこぼれ球を右足で押し込んだ。値千金の決勝点であり、この日迎えた27歳の誕生日を自ら祝うバースデー弾だった。「誕生日に点を決めた記憶はない。どんな形でも決めたいと思っていた」。1600人を超えるサポーターの祝福に満面の笑みを浮かべた。

 新境地に挑む。町田時代はMF登録だったが、藤枝ではFW起用。19試合無得点に終わった昨季の悔しさも重なり、結果には強いこだわりを持つ。今季2戦目で移籍後初得点の意義は大きく、「こぼれ球(からの得点は)は今までの自分にはない形。このリズムでゴールを積み重ねていきたい」と、次節栃木SC戦でのゴールも誓った。【前田和哉】