新潟は0-1で仙台に敗れた。前半4分に先制点を許し、主導権を握られた。後半に入り、立ち上がりから攻勢を仕掛けるが、シュートの前にボールを失う形が続いた。リーグ戦第4節柏戦(19日)からスタメンを7人入れ替えて臨んだ一戦だったが、結果にはつながらなかった。新潟は次節(27日)、鳥栖とホームのデンカビッグスワンスタジアムで対戦する。

 立ち上がりの失点が痛かった。新潟は前半4分、仙台の左コーナーキックからのこぼれ球をDF榎本洸大(21)に押し込まれて先制を許した。

 布陣を4-4-2から開幕時の4-1-4-1に戻し、前線から分厚い攻撃を仕掛けたかった。だが、形を作るが決め切れない。

 前半32分、DF前野貴徳(27)の左からのクロスにFW平松宗(23)が頭で合わせるがバーの上。チャンスをものにできない流れがミスにもつながる。攻め込みながら出したパスをカットされると、カウンターを仕掛けられて自陣に押し戻された。

 リーグ戦開幕から4試合続いていた得点が、公式戦5試合目で途切れた。ただ、手応えもあった。リーグ戦第4節柏戦からスタメンが7人入れ替わった。前野、平松、DF酒井宣福(23)、GK川浪吾郎(24)は今季初スタメン。MF小塚和季(21)は開幕の湘南戦以来。柏戦で出番がなかったDF早川史哉(22)、柏戦は出場停止だったFWラファエル・シルバ(23)もスタメンに復帰した。後半には、ルーキーのMF宮崎幾笑(18)が途中出場でデビューを果たした。

 「出番がきたら、結果を出したい」。平松が言うように、ベンチから戦況をうかがっていたメンバーが闘志をむき出しにした。モチベーションの高い選手にチャンスを与える吉田達磨監督(41)の下、気持ちの途切れない戦いを披露した。【斎藤慎一郎】