川崎Fと鹿島の上位決戦は引き分けに終わった。川崎Fは左太もも裏を痛めているFW大久保嘉人(33)が、川崎F加入後のリーグ戦で初めてのベンチスタート。DF車屋紳太郎(23)も前日の練習後に負傷しベンチ外となるアクシデントもあった。前半27分、車屋の代わりに左サイドバックを務めたDF谷口彰悟(24)がクリアボールをゴール前中央に高く浮かせてしまった。飛び込んだ鹿島MFカイオに先制点を“アシスト”してしまったが、チームは直後の前半36分に追いつき、後半は鹿島の厚い攻めを耐え抜き「勝ち点1」を手にした。

 谷口は「前にフィードしようとしたところだった。反省です。ただ、チームが同点に追いついてくれて救われました」と振り返った。ただ、複数失点を許さなかったことに「みんなが体を張ったし、運を味方に付けた部分もあったので。次の試合に生かしたい」と話した。また、後半13分から途中出場となった大久保は「オレを温存できるほど(チームは)強くなかった」と厳しかった。