平山に負けじと、東京の日本代表DF森重真人(28)がワンマンショーを繰り広げた。

 1点を追う前半43分、左CKの場面でファウルを誘い、PKを自ら決めた。さらに2-2となった後半36分に再び左CK。今度は頭で合わせた。初めての2得点に「珍しい。勝利につながったのがうれしい」。しかし、同41分、持ち込んだ球が前へ行き過ぎ、カットにきた名古屋MF田口の足めがけて突っ込んだ。これが「著しく不正なプレー」と判断され1発退場。良くも悪くも強いインパクトを残した。

 ▼2ゴール後に退場 東京DF森重が名古屋戦で2得点後に一発レッドで退場。J1では12年の柏MFレアンドロ・ドミンゲス以来4年ぶり11人目。そのうち、今回の森重のようにチームが勝ったのは06年の名古屋MF本田圭佑以来10年ぶり5人目。当時の本田は試合後に「1試合2得点も退場もプロ初なので、喜んでいいのかどうか…。複雑です」と話していた。なお、J1で1試合3得点のハットトリック後に退場したケースはない。