横浜の特別指定選手に登録されたDF高野遼(21=日体大)が、6日のナビスコ杯のホーム柏戦で先発する可能性が出てきた。

 4日、横浜市内の練習場で約1時間半ほどナビスコ杯に向けて調整を行った。この日から練習に合流した高野は早速左サイドバックでプレー。初日から指揮官へアピールし「4バックのサイドバックで勝負できるのはすごくうれしいし、やりやすい」と手応えもつかんでいた。

 高野は横浜の下部組織で育ち、その後、日体大に進学。ユース時代に苦手としていたクロスの正確性や攻撃参加を磨き、昨季は湘南の特別指定選手に登録された。ナビスコ杯にも1試合出場しており「レベルも高く、スピードも速い。大学で感じられない雰囲気を感じ、良い舞台だと思った」。

 久々に横浜でプレーする機会を得て「まだ練習着しか着ていないけど、このマーク(エンブレム)を付けると少し落ち着くので、帰ってきたなという感じ」と笑顔で話す。卒業後はプロ入りを見据え「マリノスで育ったので目指してるのはここ」。昨季FW富樫敬真(22)が特別指定選手で結果を残し、トップ昇格したように、まずは6日の柏戦で存在感を示していく覚悟だ。

 2日のG大阪戦に先発したメンバーはボール回しとランニングなどの軽めの調整。エリク・モンバエルツ監督(60)も「2チーム分の選手がいるので全員を試合に出したい。リーグ戦に出ていないメンバーも出て試合のリズムをつかむ必要がある」と、ターンオーバーを示唆した。その上で高野について「(チーム戦術の)約束事等を理解させる必要があるが、攻撃面で特別なクオリティーを持っている」と高評価した。