いわきFCが10日、福島県社会人サッカー2部リーグ開幕戦を同市内で行い、グロリーズ福島相手に8-0の大勝発進を決めた。昨年12月、米スポーツ用品大手のアンダーアーマーを販売する株式会社ドームをバックに再始動。1月のトライアウトを経て、2月の練習開始から実質2カ月でつかんだ白星だった。

 J1湘南社長の座を捨てていわきFCにやってきた大倉智社長(46)は「立ち上げ3カ月でこれだけできたことはすごい。いかに続けていけるか」と前を向いた。

 選手は午前に練習し、午後は市内のドームの工場で働く。この日途中出場で2得点を決めた同市出身のFW吉田知樹(18)は「今まで地元に何もできてなかったのでうれしい」と振り返った。通常の県2部リーグでは100人を超えない観客が、この日は異例の2668人が集まり、関心の高さをうかがわせた。