4年ぶりの決勝トーナメント進出に王手をかけた東京が、ホームで屈辱的な完敗を喫した。日本代表DF森重を出場停止で欠く守備陣が、前半から切り崩され、全北(韓国)に0-3の無得点でなすすべなく敗れた。これでE組3位に後退。1次リーグ突破は最終節のアウェー、ビンズオン戦(5月4日)に持ち越しとなった。

 完敗を喫した東京の選手たちに、無情にもブーイングが降り注いだ。勝てば4年ぶりの決勝トーナメント進出が決まるホーム全北戦。前半35分にスルーパスで守備網を崩されて先制点を奪われると、後半15分にはミスから招いたピンチにたたみかけられて追加点を許した。終了間際にも取られ、0-3という結果に城福監督は「突破を決めたかった。サポーターに突破を見せてあげたかったが…」と小さな声で完敗を認めた。

 守備陣を代えて臨まざるを得なかった。出場停止でDF森重と、右足首を痛めたDF小川を欠く中、リーグ戦4試合9失点のGK秋元に代え、公式戦初出場のGK囲を抜てき。同監督自ら「大一番」と位置づけた一戦で不安定さを露呈した。それでも自力での1次リーグ突破は残している。「どう改善するか取り組んでいきたい」と、最終節アウェーのビンズオン戦にかける。

 ◆東京の1次リーグ突破条件 5月4日の敵地ビンズオン戦に勝てば決勝トーナメント進出、負けると1次L敗退。引き分けの場合、全北-江蘇戦で江蘇が敗れた場合のみ突破。このケースは東京と江蘇が同8で並ぶが、直接対決で1勝1分けの東京が2位。