柏のU-23(23歳以下)代表MF山中亮輔(23)がJ1初ゴールを挙げ、チームのリーグ4連勝で4位浮上に貢献した。

 前半15分だった。ゴールまで約25メートルの位置からのFK。代名詞の左足から放たれたクロス性のボールは、ゆったりとした弧を描いた。味方は触れなかったが、ワンバウンドして、そのままゴール左隅で吸い込まれた。14年に期限付きで移籍した千葉では3得点していたが、J1ではプロ入り5年目で初得点だった。

 山中は「長い間待たせてしまった。これから(点を)取り続けられるように頑張りたい。(左足でFKでの得点に)持ち味を出せて自信になった。いい時間で、あの1点がチームを助けたのではないかと思う」と振り返った。

 今年はサッカー人生の中でも勝負の年と位置付ける。「オリンピックもある。飛躍の年にしたい」と言う。だが、4月上旬のU-23代表候補の静岡合宿メンバーに選出されながら、右の内転筋を肉離れし、メンバーから外れた。「焦りはあった。苦しかった」。その中で一番欲していた結果を残せた。また今季初のフル出場。「けがで苦しい思いをした。この1点が自信にもなった。個人的にはホッとした部分もあります」と少し安堵(あんど)の表情も浮べた。リオデジャネイロ五輪メンバー生き残りへも「レイソルでしっかり結果を残して、アピールしたい」と意気込んだ。