磐田が神戸に1-4で敗れた。今季アウェー初黒星となった。前半7分、FWアダイウトン(25)のゴールで先制するも、追加点を奪えずに4失点。前2試合は完封勝利を挙げていたが、セットプレーの守備からほころびが生じた。

 試合後も変わらないサポーターの大きな声援に、選手たちが深く頭を下げた。前半7分、2試合連続で1トップに入ったアダイウトンが先制したが、その後は決定力を欠いた。シュート数10本は相手と1本違いだったが、結果は3点差。ミーティングで何度も名前を挙げて警戒していた神戸の助っ人2人に得点を許し、名波浩監督(43)は「まだまだ自分たちの力が足りないと再認識した」と冷静に振り返った。

 4バックでスタートし、後半から、前節のホーム広島戦(1-0)と同じ3バックで攻勢に出た。だが同3分、注意していたロングスローから2失点目を許した。セットプレーでのポジションを前半と変えてきた相手に反応できず、フリーにさせてしまった。

 ホーム横浜戦の1-5(4月16日)に次ぐ大敗。どちらの試合もセットプレーの失点から、守備が崩れた。DF藤田義明(33)は「粘り強さが足りなかった。チームで(失点を)止めないといけない。横浜戦の反省にプラスして、修正したい」と話した。

 チームの目標はJ1残留。試合後のロッカールームでは「俺たちはチャレンジャーなんだから、落ち込む必要はない」と前向きな言葉が飛んだ。3年ぶりのJ1で、選手は壁に当たりながら前に進んでいる。【保坂恭子】