浦和MF柏木陽介(28)が、高い技術と冷静さを誇る親友を警戒した。18日にアジアチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦で対戦するFCソウルには、広島時代に同僚だったMF高萩が在籍する。「ホンマ仲良かった。年間300日くらい一緒にいた」となつかしそうに振り返った。

 親友の韓国でのプレーぶりについて「向こうでのプレーは、たぶん日本よりタフだと思う。でも相変わらず、淡々とやっている。その変わらなさがいい」と分析。激しさが際立つ韓国サッカーの中で、逆に個性が光っているととらえた。

 それだけに、攻撃陣にタレントをそろえるFCソウルにあっても、警戒すべきキーマンとみる。

 「技術はすごく高い。1タッチで入れてくるボールには気をつけないと。そこからアドリアーノというホットライン。そこにデヤンが絡んでくるトライアングルで、崩してくると思うので」。

 16日は主力は軽めの調整だったが、柏木はランニングで1人ハイペースで独走した。「いつものことやん」と涼しい顔をしていたが、最近の運動量、守備意識の高さは出色だ。異国の地でも高い評価を受ける親友に、負けじと幅を広げたプレーぶりを見せつけ、チームを勝利に導くつもりだ。