J2山形FW川西翔太(27)が元兄貴分との対決を心待ちにした。今日22日のホーム金沢戦で、昨年まで在籍したFW山崎雅人(34)と激突する。5戦連続でボランチとして出場中の川西は「ザキさん(山崎)は得点に直結するプレーが得意。その前につぶさないと」と封殺を宣言した。

 14年のJ1昇格の裏に、献身的な山崎の存在があった。その年の前半はともに出場機会がない中、腐らず練習を続ける山崎に川西は心を打たれた。「一切愚痴を言わず、チームプレーに徹していた。心の支えでもあったし、ザキさんの背中に憧れた」。プレー面でも捨て身でプレスをかけ続ける山崎に共鳴。シーズン途中から川西は前線から全力で走る新スタイルを確立し、先発に定着。昇格の原動力となった。先輩に感謝しつつも「ボールを保持しながら、負けないように」と、勝って恩返しをする。